山梨県立大学の西澤 哲先生を講師にお招きして施設内研修を行いました。先生と同仁学院は、もう30年近くのお付き合いになるそうです。
今回は「施設内虐待の理解と対応」をテーマに、限られた時間で濃厚な講義を聞くことができました。
内容も内容なので、参加した職員の表情は真剣そのものです。
先生のお話は、毎回参加者をくぎ付けにします。
施設内虐待を生む要因には、福祉原理の問題として、劣等処遇の考え方があり、日本の文化においても慈悲による福祉から、「してやっている」という発想になりやすいとのお話でした。
「自分の子どもをこの施設に預けたいと思うか」という先生の投げかけに考えさせられました。どこかで施設の子どもと家庭の子どもを区別していて、施設にできることの限界を無意識にネガティブに考えていたのかもしれません。
今回はそうした気付きを持つ機会となり、無意識に子どもの権利侵害していないか、改めて振り返ることができました。先生から提示されたお話に対する回答は、日々の実践の中から探していくことになり、しばらくは先生のお話が頭から離れなくなりそうです。
西澤先生、貴重な時間をいただきありがとうございました。